Roonが1.2になって色んな部分が変わり、色んな機能が追加されたが、普通に使うだけなら大して気にする必要のないものも多い。
 今も昔もこれからも、大切なのは機能に踊らされることではなく、実際に使ってどうなのか、である。

 というわけで、ライブラリのUIも少々変わってはいるが、大幅な変化があった再生設定とRoon Bridge絡みについて触れる。
 (Roon BridgeはどうやらRoon Readyと同じくスペースが入らないようだ)


 まずは再生設定について。

 デバイスの選択画面、1.1ではこうだったのが、
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 1.2ではこうなった。
 ASIOやらWASAPIやらの表記がわかりやすくなっている。更新ボタンも付いた。
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 デバイスの設定、1.1ではこうだったのが、
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 1.2ではこうなった。
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 「General」では、Private Zoneを個別に選択できるようになった。この辺は後述。

 「Playback」では、個々のデバイスでビットパーフェクトで再生可能なフォーマットが表示されるようになった。nano iDSDはさすがのオールグリーンである。
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 なお、上の設定画面はASIOのもので、WASAPIではこうなる。
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 少なからず複雑になったような気もしないでもないが、設定項目はより充実し、情報量も増えている。



 続いて、Roon Bridge絡み。1.2の目玉である。

 今回のアップデートにおけるRoon Bridgeには二つの意味がある。
 Roon BridgeがWindows/Mac/Linux用のソフトウェア・パッケージとして正式にリリースされたことと、Roon Remote(の中のOutput)にもすべからくRoon Bridgeが組み込まれたことだ。

 以前、Roon Remote(CoreのないPCまたはアプリを入れた端末)に繋がった再生デバイスは問答無用でPrivate Zoneとして扱われていた。
 こんな風に。
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 つまり、Roon RemoteからCoreを操作することはできても、CoreからRoon Remoteを操作する(Roon Remote側で音源を再生する)ことはできなかった。
 また、Roon Remoteどうし、例えば「iPadから母艦以外のPCのRoonをコントロールする」こともできなかった。この「母艦以外のPC」がガチの音楽再生専用PCだったような場合、この制約は大きな問題になる。

 で、それを何とかしたのがRoon Bridge。
 Roon Bridgeとは「Output」だけから成るRoonのソフトウェア・パッケージであり、つまるところ「デバイスをRoon Readyプレーヤー化するソフト」である。また、ソフトであると同時に、それが機能している機器も意味する。

 「Roon Readyに対応するOutput」という文脈ではRoon Readyプレーヤーと呼び、システムにおける「ネットワークに繋がっているOutput」という文脈ではRoon Bridgeと呼ぶ。
 微妙にニュアンスが違ってえらいややこしいが、両者に機能的な違いはない。

 あくまで「機器」として見た際の一応の使い分けとしては、

・Roon Readyプレーヤー
最初からオーディオ機器としてパッケージングされたRoon Ready対応機器

・Roon Bridge
ユーザーサイドでRoon Bridge(この場合はソフトウェア・パッケージ)をインストールし、RoonのOutputとして機能するようになった機器

 という認識でいいと思われる。
 極端な話、別にどちらを使っても意味は通じる。

 例えばPCにRoon Bridgeをインストールしてネットワークに繋げば、それは実質的なRoon Readyプレーヤーとして機能する。最初からOutputを内包するRoon Remoteも同様である。こうして、従来のPrivate Zoneの縛りは事実上消滅した(個別のオンオフは可能)。


 Roon Bridgeが実装され、OutputすべてのRoon Ready化が成されたおかげで、システム構築とコントロールの自由度は著しく高まった。

 こんな風に。


 Roon Remote(デスクトップ)から、自分に繋がった再生デバイスを選択して、音源を再生する。
 以前はPrivate Zoneだったが、その縛りは解けている。
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 Roon Remote(デスクトップ)から、Core(オーディオ用PC)と、それに繋がった再生デバイスを選択して、音源を再生する。
 これはある意味Roon Remote本来の使い方であり、以前と変わらない。
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 Roon Remote(デスクトップ)から、別のRoon Remote(ノート)と、それに繋がった再生デバイスを選択して、音源を再生する。
 以前はPrivate Zoneの縛りで見ることができなかったものが見えている。
 ついでにNexus 9も見えている。いずれiPadも見えるだろう。
 自分(Roon Remote)とCore以外のOutputは純然たるRoon Readyプレーヤーも含め、すべからく「Networked」の中にぶち込まれるようだ。
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 ネットワークに繋げる、ただそれだけで、Roonはいろんな障壁をぶち抜いて完璧に統合されたユーザー・エクスペリエンスを実現する。



 そして、Roon Readyプレーヤー/Roon Bridgeへの出力だけに限らず、Roonにおける音源再生の過程でもRAATが使われるようになった。

 Nexus 9への出力でも、
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 オーディオ用PC(Core)に繋がったnano iDSDへのASIO出力でも、
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 オーディオ用PC(Core)の内臓サウンドカードへの出力でも、
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 デスクトップPC(Roon Remote)の内臓サウンドカードへのWASAPI出力でも。
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 RAATは元々Roon Readyを実現するネットワーク伝送プロトコルとして作られたものだったのが、いつの間にかなんだよくわからないレベルの進化を遂げてしまっている。



 ところで、Roonの真価はあくまでも「音楽の海」をもたらすライブラリ機能にある。
 そして私は常々、ネットワークオーディオがもたらす真のメリットをこう述べている。

 居ながらにしてすべてを見、すべてを操ることで得られる、音楽再生における筆舌に尽くしがたい快適さ


 うーむ、ネットワークオーディオの未来は明るい。



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