*

ネットワークオーディオの魔境を往く

公開日: : 最終更新日:2014/04/27 PC・ネットワークオーディオ関連, オーディオ・ビジュアル全般

 【音源管理の精髄】の「はじめに」において、私はネットワークオーディオの基礎基本となるノウハウの提供や蓄積にはまるで力を入れないくせに、実体の伴わない「快適性」や、むやみやたらな「音質向上」ばかりを喧伝するオーディオ業界にひとしきり文句を言わせてもらった。
 「LANケーブルで音が変わる」「NASで音が変わる」とかなんとか言い出す前に、やらなくちゃいけないことが腐るほどあるだろ! というのが私の論だ。

 そんな現状をほんの少しでも改善できればと、【音源管理の精髄】などという仰々しいタイトルで記事を延々と書いてきた。そして、9章『クラシック音源の管理運用』をはさておき、基本的にコンテンツは完成した。ネットワークオーディオで「快適な音楽再生」を手に入れる上で、理解すべきこと・把握すべきこと・実践すべきことをある程度網羅できたと考えている。

 というわけで、「やらなくちゃいけないこと」を達成したと判断し、あえて触れてこなかった領域に足を踏み入れようと思う。
 具体的には、

・LANケーブルで音は変わるか?
・WAVとFLACで音は変わるか?
・リッピングソフトで音は変わるか?
・サーバー(ハード)で音は変わるか?
・サーバー(ソフト)で音は変わるか?
・ハブで音は変わるか?
・有線と無線で音は変わるか?

 といった「魔境」である。
 魔境と言いつつ、PCオーディオやネットワークオーディオの文脈で数限りなく登場するトピックでもある。

 【音源管理の精髄】では客観的な検証により、第三者の環境でも再現可能で、なおかつ参考にもなるノウハウの蓄積を目指した。
 ところが、上で示したような問題は、もはや主観でしか判断できない。【音源管理の精髄】の記事で書いきたような、「△△というソフトで〇〇というボタンをクリックすれば◇◇という挙動を示す」といった客観的事実は何一つとして存在しない。ただ、自分がどう感じたかというだけだ。

 それゆえの「魔境」。
 しかし、そうだからこそ、オーディオは面白い。

 私も一応オーディオマニアの端くれとして、音質を追求したいとの欲求は当然持っている。
 また、上記の領域に頭から突っ込んでいく気はないが、試しもせずに結論を出したくはない。最後に判断するのは感覚だとしても、きちんと検証することには価値があるはずだ。
 音が良くなるならそれに越したことはないし、変わらなかったら変わらなかったでそれはそれ。自分の中で明確な理解が出来上がるわけで、無駄にはならない。


 私なりに魔境を歩いてみようと思う。



【音源管理の精髄】 目次

スポンサーリンク


関連記事

TIDAL MASTERS with MQA

TIDAL MASTERS TIDAL is delivering master-qualit

記事を読む

iFI nano iDSD 導入

 実際に聴きたいDSDの音源があるかどうかはさておいて、聴ける環境くらい作っておかないとまずいなあと

記事を読む

日本におけるネットワークオーディオの現状

※この記事は2012年10月18日に書かれたものです ヤマハ、192/24対応/ALAC再生可

記事を読む

【BDレビュー】第299回『007 スカイフォール』

画質:15 音質:15 映像:AVC 音声:DTS-HD Master A

記事を読む

【Dolby Atmos導入記】Gravity / ゼロ・グラビティのアトモス盤

Gravity Diamond Luxe Edition / Blu-ray.com  待

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第58回『ロボコップ』

画質:3 音質:8 映像はMPEG-2でビットレートは20Mbps前後。 音声はDTS-

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】続・理想のネットワークオーディオプレーヤーを考える

理想のネットワークオーディオプレーヤーとは?  前回の記事から1年以上が経った。  LU

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第39回『ローグ アサシン』

ジェット・リー×ヤクゥザ×NINJA×ケイン・コスギ=大威力! そうそう、馬鹿映画はこうじ

記事を読む

【BDレビュー】第308回『セッション』

画質:8 音質:15 (評価の詳細についてはこの記事を参照) 映像:AVC 音声:DTS

記事を読む

SFORZATO will be Roon Ready!

スフォルツァート ■ 5/5 - 5/8 ドイツ ミュンヘンで行われるHIGH END 201

記事を読む

スポンサーリンク

Comment

  1. platoteleusut より:

    再生時にはパソコンやケーブルを一切使わない、メモリ内蔵かUSBメモリを直接指すのが正解と思います。如何でしょうか?

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【レビュー】Nmode X-DP10 音質編

外観編 設定(主にJPLAY)・運用編 ・再生環境

Roon 1.3 (Build 216)、PCM 768kHz・DSD512

Roon 1.3 (Build 216) Is Live! - Roo

【レビュー】Nmode X-DP10 設定(主にJPLAY)・運用編

Nmode X-DP10 外観編  ドライバをインストールし

【レビュー】Nmode X-DP10 外観編

Nmode X-DP10 続・Nmode- X-DP10

【祝】『マインド・ゲーム』BD化!

『マインド・ゲーム』Blu-rayプロジェクト - STUDIO4℃F

【菅江真澄紀行文】試作品が出来上がりました

クラウドファンディングサービス「FAN AKITA」でプロジェクトを実

【BDレビュー】第342回『マックス・ペイン』

画質:9 音質:12 (評価の詳細についてはこの記事を参照)

Asset UPnP Release 6

サーバーソフトの紹介 『Asset UPnP』 Asset UP

続・Nmode X-DP10

新製品発売のお知らせ - Nmodeの部屋 発売日は2017年4

LUMIN A1、導入3周年 終わらない進化とMQA対応

 LUMIN Appはバージョン3から相変わらず最強だし、  iPh

【UHD BDレビュー】第18回『シン・ゴジラ』

【考察】シン・ゴジラとヤマタノオロチ、そして現代のスサノオ神話

PS3の出荷(近日)完了に寄せて

PS3本体の出荷が近日終了 - GameSpark  私のP

【Roon Ready】CHORD Poly

 CHORD Mojoに接続して使う、Roon Readyの「ポータブ

【UHD BDレビュー】第17回『オペラ座の怪人』

『オペラ座の怪人』のUHD BD 画質:9 (画質は

LUMIN is NOW Roon Ready! そしてMQAとSpotifyにも対応予定

LUMIN STREAMING SERVICES  ほんとに

【レビューまとめ】fidata HFAS1-XS20 ― 専用機であるということ

外観編 音質・サーバー編 音質・ミュージックサーバー編

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 × OPPO Sonica DAC 音質・ミュージックサーバー編

外観編 音質・サーバー編 fidataのCDトランスポート

【Roon Ready】dCSのNetwork Bridge

dCS、RoonReady対応のネットワークトランスポート「Netwo

fidataのCDトランスポート機能を使ってみた

fidata公式サイト USB接続光学ドライブにセットしたCDを

Roon 1.3 (Build 208)とTIDAL Masters

TIDAL MASTERS with MQA  RoonのB

→もっと見る

PAGE TOP ↑