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【アプリ紹介】DiXiM DMC iPad版

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 PC・ネットワークオーディオ関連, オーディオ・ビジュアル全般

※この記事のデータ等は基本的に2012年3月20日時点のものです



●イントロダクション
NA7004やNP-S2000といった国産ネットワークプレーヤーと同時期に颯爽と登場した国産アプリ。当初は無料だったが今は有料。
DLNAにおけるDMCをそのまんま名前にする潔さは素晴らしい。DMCといえばダンテとかクラウザーさんとかその辺ばかり想起される当時の日本で“DLNAのDMC”という認識を広めた意義はとてつもなく大きい。気がする。
国産アプリとしては他にスフォルツァートが公式推奨アプリにしているMediaLinkPlayerもあるのだが、知名度としてはDiXiM DMCのほうがずっと上。
こんな場所にまで登場するくらいには有名のようだ。
ちなみにヤマハのコントロールアプリ「NP Controller」は選曲操作の点でDiXiM DMCとそっくりである。何かの偶然だろうか。


iPhone/iPod Touch版とiPad版は共用で、価格は350円。


●検証環境
無線LANルーター:Buffalo WZR-HP-G450H
NAS:QNAP TS-119 firmware version 3.6.0 Build 0210T
サーバーソフト:TwonkyServer version 6.0.38
レンダラー:foobar2000 UPnP Renderer
コントローラー:New iPad ←更新


●インターフェース&コントロール
DiXiM DMCのiPad版は縦でも横でも使える。
基本的に縦画面時のものを紹介する。

アプリを起動すると、まずレンダラーの選択画面が現れる。
DiXiM DMCの機器検出精度はかなり高く、見つからない場合でも左上の更新ボタンで何度でも再検索をかけられる。
ちなみにレンダラー機器の中にDSも含まれているが、DiXiM DMCで操作するとDSはバグって落ちる。超真面目にDLNAに遵守する動作を強いるDiXiM DMCと、あくまでUPnPベースで色々機能拡張しているDSでは行き違いがあっても致し方あるまい。
s_App再生画面 012


こちらが再生時のインターフェースとなる。
DiXiM DMCは再生画面の中でレンダラーを選ぶのではなく、レンダラーを選んでから再生画面に移行する。
「編集」と「消去」でプレイリストの管理を行う。停止ボタンはなぜか画面右上にぽつんと存在する。
ちなみにアルバムアートは画面左上に微妙な大きさで表示されるのみで、ここから拡大はできない。
s_App再生画面 020


画面左下「サーバー」ではサーバーの選択と選曲を行う。
まずはネットワーク内のサーバーの一覧が表示される。
s_App再生画面 013


DiXiM DMCでは次の階層が順次右からスライドしてくる。
s_App再生画面 015
s_App再生画面 016
s_App再生画面 017


横画面にすると、表示される階層がひとつ増える。
s_App再生画面 018


アルバムアートが表示される段階まで階層を下った状態で、画面上の「タイル」ボタンを押すと……
!?
s_App再生画面


目当てのアルバムを選択して楽曲まで下り、「全てのアイテムを再生する」もしくは一曲ごとにプレイリストに送る。
s_App再生画面 019


ちなみに画面下に「ダウンロード中」「公開」「設定」とあるが、ネットワークオーディオのコントロールにおいては気にする必要は無い。


●機能
・再生:〇
・一時停止:〇
・停止:〇
・曲送り:〇
・サーチ:〇
・ランダム再生:×
・リピート再生:×
・プレイリストでの再生管理:〇
・プレイリストの保存:×
・検索ウィンドウ:×
・アルバムアート拡大:×
・音源のスペック表示:×
・音量調整:〇
・ミュート:×
・機器の入力切替:×
・電源オンオフ:×
・機器の再検索:〇

機能面はかなり絞られている。
本当に必要最小限で、一覧にするとPlugPlayerよりも機能は少ない。
あくまでDMCであって、オーディオ用途に特化しているわけではないということか。


●操作感
速度検証:38.7秒  ※速度検証の詳細についてはこの記事を参照
昔は、出た当初はもっと早かった気がする。もっとサクサク動いていたように思う。
ところが今では何を押してもワンテンポ遅れる、ひっかかる感がある。とはいえ全体的に表示形式がポップアップではなくスクロールであり、体感的にはそれほど待たされている感じがしないのは美点。
また弱点として、安定性が極めて低いことが挙げられる。
高速でタップすると落ちる。選曲時、アルバムアートが表示される局面になるとしょっちゅう落ちる。タイル表示にするとさらに落ちる。さらにタグに埋め込む画像が高解像度になるともはやタイル表示にした瞬間即死する。おそらくメモリに関わる部分で動作が脆弱。
選曲と再生で画面が明確に分かれているのは分かりやすいと言えば分りやすいが、無駄と言えば無駄。数曲をちょいちょい再生するならともかく、このアプリをオーディオ用途でヘビーに使うのは難しい気がする。



●まとめ

5段階評価――3あれば及第点

・インターフェースの洗練度――2
・情報の一覧性――2
・速度――3
・機能性――2
・安定性――1



出た当初は初のまともな国産コントロールアプリとしてそれなりに感動したし、PlugPlayerと比べて俊敏な動作に感心したし、タイル表示の面白さに感激したりもした。
しかし、DiXiM DMCはバグフィックスをするだけで何も進化していない。むしろ動作は重くなっている。有料化の際にもより高機能化したバージョンを出すのかと思いきや、ただ今までのものが有料になっただけ。
唯一の美点であるタイル表示も、タグに埋め込む画像が高解像度になればなるほど動作が不安定になり正直使い物にならない。ただし、イベント等でディスプレイする分には間違いなく映える。全アプリ見回しても、タイル表示の際の情報密度はDiXiM DMCが最高である。
冷静に要素を洗い出して改めて検証してみると、なんともしまらない結果になってしまった。PlugPlayer同様、あえて今さら使うこともない。



ネットワークオーディオTipsまとめ

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