この記事はあくまでネットワークオーディオの基礎知識として、私が聞きかじって理解している内容をまとめたものであって、詳細な技術解説をするものではない。
 「こんなもんだ」程度に捉えてもらえるとありがたい。



・UPnPとは?

 UPnPとは、Universal Plug and Playの頭文字をとったもので、機器を接続しただけでコンピュータネットワークに参加することを可能にするプロトコルである。
 ……いまいち要領を得ないが、技術的意味合いの強い単語である。
 あまり国産の機器で目にすることはない。



・DLNAとは?

 DLNAとは、Digital Living Network Allianceの頭文字をとったもので、家電、モバイル、およびパーソナルコンピュータ産業における異メーカー間の機器の相互接続を容易にするために結成された業界団体であり、そこで作られたガイドラインである。
 あくまでガイドラインであり、規格というわけではない
 国産の機器で多く目にするのはこっち。
 要は、DLNA対応・準拠・互換の機器同士であれば、同一ネットワークに接続した際にアレコレと設定する必要なく勝手に繋がって使えるようになる、というもの。
 前述のとおり、DLNAは厳密には規格ではないのだが、ま、規格みたいなもんだと思って差し支えあるまい。あるいはもっと広く、ネットワーク対応機器の「プラットフォーム」だと捉えればわかりやすいかもしれない。

 なお、DLNAは映像・画像・音声のすべてを扱うものであり、必ずしもオーディオ用途だけに使われるものではない。



・UPnPとDLNAの関係

 個人的な理解で恐縮だが、DLNAは「UPnPの中でも特にAVに関する部分をベースにした(UPnPをプロトコルに用いた)、主にデジタル家電の相互接続を容易にするためのガイドライン」という風に捉えればいい。
 基本的にUPnP≒DLNAという認識で問題ないと思われる。様々な機器における「UPnP対応」は「DLNA対応」とほぼ同義に扱われる。

 とはいえ、両者は完全に同じものというわけではない。あくまでもUPnPはDLNAの技術的なベースになっているもの、という関係である。

 たとえば、LINN DSは製品説明においてUPnPという単語しか登場しない。一方で、国産のネットワークオーディオプレーヤーは大抵がDLNA対応という文句を使っている。
 知っての通り、LINN DSの方が遥かに優れたユーザビリティを実現しているのだが、これはLINNがUPnPを独自に拡張して、様々な機能を実装しているからだ。
(なお、このUPnPの独自拡張の部分は後に「OpenHome」という新たなプラットフォームとして独立している)

 「様々な機能拡張の可能性があるUPnP」と、「とりあえずガイドラインの通りに作ればきちんと機能するがそれゆえに制限のあるDLNA」、というイメージ。
 しかし現実的に、UPnPの独自拡張を目指す動きはOpenHomeとして収束・独立した感があり、ますますUPnP≒DLNAという認識となっている。
 


 さいわい、ユーザーは特にUPnPだのDLNAだのを気にする必要はない。
 今どきのNASはたいていの場合DLNA対応のサーバーソフトが入っているし、オーディオ市場で売られているネットワークオーディオプレーヤーはまず間違いなくDLNA対応だし、それらのコントロールアプリも最初からUPnP/DLNAを前提に作られているため、結線さえ問題なければ「繋がらない!!」という事態はまず起こらない。

 ただ、特にDLNAの内容を理解することは、ネットワークオーディオの仕組みを理解するうえで非常に有用である。
 「サーバー」・「コントロール」・「プレーヤー」という三つのキーワードが実にわかりやすい形で説明されているからだ。

 長くなってしまったので、続きは次回。


次回:DLNAにおけるデバイスクラスについて



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