PCオーディオの文脈で、MediaMonkeyを取扱う記事はそれなりに多い。
 しかし、MediaMonkeyのUPnP機能について書かれた記事はあまり見た記憶がない。もっとも、ただ単に私が不勉強なだけかもしれないが。精々季刊のPCオーディオ系雑誌を読むくらいしかしていないし、仕方ないね。

 さて、MediaMonkeyというと、どちらかというと「音質」よりも「便利さ」について言及されることが多い。正直なところ私も音質についてはまったく気にしていない、というよりそれほど真面目にPCオーディオをやっていないので判断しようがないのだが、便利さについては間違いなく最上級。特にタグの管理編集に関していえば、MediaMonkey以上に洗練されたソフトを未だに見た試しがない。しかも、単なるタグ編集ソフトではなく、あくまで再生ソフトなので、その場で(ついでに)再生できるというのが大きい。

 話が逸れたが、今回の記事はMediaMonkeyを実際にネットワークオーディオの文脈で使うとどうなるのか、である。
 順を追って見ていこう。



◎下準備
・PCに完璧なライブラリを作る
・MediaMonkeyをインストールする


 foobar2000に比べるとぐっと情報が少ないので、一応設定画面から。

 ウィンドウ左上「ツール」→「オプション」→「メディアの共有化」
 この通り、配信を有効にしてコントロールを許可する。で、OK。
WS000062

 これだけでMediaMonkeyをサーバーとして使用可能になる。


 MediaMonkeyサーバーの機能は以下のとおり。

・対応フォーマット
MediaMonkeyが対応するものと同じ

・画像配信能力
この記事を参照。

・「同一アルバム・複数ディスク」音源への対応
問題なし。


 ナビゲーションツリー(初期状態)は以下のとおり。


 音楽

  →すべて
    →すべての「タイトル」(アルファベット順&50音順)

  →場所
    →監視している音源フォルダの構造の通り
       (いわゆるフォルダで見ていくという方法)

  →アーティストとアルバムアーティスト
    →すべての「アーティスト」&「アルバムアーティスト」
      →選択した「アーティスト」&「アルバムアーティスト」のすべての「タイトル」

  →作曲者
    →すべての「作曲者」
      →選択した「作曲者」のすべての「アルバム」
        →選択した「アルバム」内の「作曲者」の「タイトル」
      →選択した「アルバム」内の「作曲者」の「タイトル」
 
  →アルバム
    →すべての「アルバム」
      →選択した「アルバム」内のすべての「タイトル」

  →ジャンル
    →すべての「ジャンル」
      →選択した「ジャンル」内のすべての「アーティスト」
        →選択した「アーティスト」のすべての「タイトル」
      →選択した「ジャンル」内のすべての「タイトル」

  →録音年
    →10年刻みの「録音日」(表記は 1980’s という具合)
      →1年刻みの「録音日」
        →選択した「録音日」内のすべての「タイトル」

  →発行者
    →すべての「発行者(レーベル)」
      →選択した「発行者(レーベル)」内のすべての「タイトル」

  →評価
    →○.○ stars(5.0から0.0まで、0.5刻みで)
     ※レーティングの類は一切していないので詳細不明
    →不明
      →「評価」が不明のすべての「タイトル」

  →分類
    →テンポ
      →非常にゆっくり
      →ゆっくり
      →普通
      →速い
      →非常に速い
       ※他にも色々
    →ムード
      →興奮
      →快活
      →まろやか
      →落ち着き
      →不機嫌
      →眠気
    →場面
      →バックグラウンド
      →ダンス
      →ディナー
      →パーティー
      →乱痴気騒ぎ ※!?
      →ロマンティック
      →季節感のある
    →品質
      →秀逸
      →優良
      →良
      →可
      →不可


 ……正直なところ、あまり使いやすいナビゲーションツリーではない。



 ここからはおまけ、MediaMonkeyでPCをサーバー化するついでにネットワークオーディオプレーヤーとしても使う。

 あとはネットワークオーディオのコントロールアプリで操作すればいい。
 foobar2000同様、Kinskyを使おう。
 MediaMonkey以外のサーバーはとりあえず無視。
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 サーバー、そして再生機器(アプリによって呼び名は様々)にMediaMonkeyを選んだら、あとは何も気にせずナビゲーションツリーを降りていって選曲すればいい。
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 で、再生するとご覧の通り。(拡大推奨)
3

 Kinskyの画面と、実際にMediaMonkeyで再生している曲の情報が一致している。
 まさにこの瞬間、再生機器(この場合はPC)からコントロールをネットワーク越しに独立させている。

 Kinskyで曲送りすれば、もちろんMediaMonkeyも追従する。
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 ただ、ひとつ、MediaMonkeyをUPnP経由でコントロールする時、大きな問題がある。

 コントロールアプリ上のプレイリストの通りに再生せず、現在再生中の曲が終わるとそこで再生が止まる
 すなわち、上の画像の場合、アプリ上でスキップ(次の曲)の操作をしない限り、プレイリストの次の曲が再生されないのである。



※2014/06/15追記 2015/08/22さらに追記※

 DiXiM DMCを使用すれば、問題なくシークもスキップもでき、プレイリストの曲も連続再生されることを確認した。
 使うアプリによって色々な挙動がある模様。
 というわけで、“MediaMonkeyをDMCでコントロールする”するのは、あくまで“ネットワークオーディオの操作感を体験する”だけに留めておいたほうがいい。

 真にMediaMonkeyを使ってネットワークオーディオを実践するには、『MonkeyMote』と組み合わせることをすすめる。

※追記ここまで※




 今すぐ試してみよう。

 ネットワークオーディオの門戸はいつでも開いている。



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