【UHD BDレビュー】第58回『アベンジャーズ』 【Dolby Atmos】

【BDレビュー】第241回『アベンジャーズ』

画質:7
音質:8
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:HEVC/HDR10 2.8K撮影など・2Kマスター
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:中 オブジェクト効果:小

○画質
 BDの画質は完璧と言っていい出来だったが、UHD BDになってさらに進化を遂げるほどの伸びしろはなかったようだ。

【画質】

 普通によく出来たBDよりもしょぼいな、と思えば6点以下。
 画質面で不満はなくとも、よく出来たBDとの差があまり感じられなければ7点
 情報量・解像感・色彩・HDR表現等で、BDとは一味違うな、と思えれば8点。
 多少安定感に難があっても、明らかにBDとは隔絶した画を見せてくれれば9点以上。

 7点以上が付いたタイトルであれば、UHD BDだの何だの以前に、画質の絶対値で不満を感じることはまずないと思われる。すなわちUHD BDの画質では、「そこから先」の勝負となり、8点がひとつの目安となる。

 解像感も情報量もじゅうぶん。しかしBDとは一線を画す切れ味はなし。
 テッセラクト、ロキの杖、ソーの雷撃などHDRの恩恵を受けている要素もそれなりにあるが、効果は限定的。

○見どころ
 全員集合

○音質
 BDよりしょぼくなるってどういうことだよ
 BDはプラス3dBでそれなりの音を聴かせていたが、UHD BDはプラス6dBしないと音量が揃わない&BDに比べてダイナミックレンジも狭まっている。最大の聴かせどころであった、全員集合からアベンジャーズのテーマ曲がババーンと鳴るシーンが悲しいことになっている。
 BDの音の時点で結構な絶対値があるおかげで『スパイダーマン:ホームカミング』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『ブラックパンサー』ほど悲惨なことにはなっていないが、それにしたってあんまりだ。
 Dolby Atmosになった意味? ねえよそんなもん。
 前にも書いたが、ディズニーでMCU作品のUHD BD化を担当しているスタッフは迫力のある音響に恨みでもあるのか? それとももっと上位の意思が働いているのか? 

○聴きどころ
 あったけどなくなった

○総評
 ディズニー/マーベル作品のUHD BDに対する期待値は既にどん底である。
 その期待が裏切られることはなかった。

○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO UDP-205

・映像
LG OLED55B6P

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
SOULNOTE A-2(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)

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