【2018/12/29更新】

 2018年はOPPOがUHD BDプレーヤーから撤退という悲劇的なニュースもあったが、それでも活発に新作/旧作タイトルのUHD BD化が進んだ年だった。


BD化を待ち望む作品10選

 未だBD化されていない作品も多いというのに……

 →もうBD化されなくていい。そのままUHD BD化してくれ。


 今後の新作は、ある程度金のかかったタイトルであればほっといてもUHD BDで出るだろうから(それこそ『フォースの覚醒』とか)、基本的に望むのは旧作のUHD BD化ということになる。


 必ずしもマスターの解像度が最終的な画質に直結しないとはいえ、昨今の新作でさえ2Kマスターの作品が多いという状況では、UHD BDの「4K/HDR」という売り文句は片手落ちと言わざるを得ない。ゆえに、『スター・ウォーズ』のep2・ep3など、そもそも撮影の段階から2K/1080Pでマスターを作ってしまっている作品だと、別にUHD BDにしたところで……というのが正直なところだ。UHD BDには解像度以外の大きな要素として「HDR」と「色域の拡大」があるのだが、それに対応し得る状態でマスターが作られているのかわからない。
 そんなこんなで「一昔前のデジタル撮影の映画」は辛いのである。

 一方、フィルム撮影&マスターの映画であれば、リマスターによってその時々に合わせた高解像度かつ高スペックのマスターが得られる。実際、『許されざる者』『スターシップ・トゥルーパーズ』など、UHD BD化によって見事な高画質化を果たした(わりと昔の)フィルム撮影作品が存在している。

 アニメ作品に関しては、フィルム/デジタル制作を問わず、極々一部の例外(恐ろしくハイディテール志向とか、それこそネイティブ4Kで制作してるとか)を除いて、もうUHD BDになったところでBDから大きな飛躍は得られないのではという気がしている。そりゃ、UHD BD化の恩恵も何かしらあるだろう。例えばジブリのレガシーな作品を本気で4K/HDR化したら凄いんじゃないかと思う。しかし、DVDからBDへの飛躍が実に大きかったので、もうBDでじゅうぶんなんじゃないか、とも思う。そういう意味で、コレは凄く気になる。


 というわけで、UHD BD化の恩恵を最も受けられるのは、最初から高いスペックで製作された昨今の映画を除けば、おそらく「90年代半ば~2000年代前半のフィルム撮影の作品」ではないだろうか。それ以前の作品になると、そもそものフィルムの状態等で、画質的に厳しいものがあると思われる。BDでさえかなり厳しかったのだから、UHD BDになればなおさらだ。一応、『ブレードランナー』のような例外もあるにはあるのだが。

 以上のことを踏まえて、2018年末版の「UHD BD化を待ち望む作品」を10タイトル選んでみた。
 まぁ、つまり、「出れば間違いなく買うぞ」というタイトルである。
 ついでにDolby Atmos/DTS:Xに音響もパワーアップさせてほしい。



『七人の侍』(54年・フィルム)
クライテリオンはUHD BDにまだ移行しないのだろうか……

・『荒野の七人』(60年・フィルム)
リメイクの『マグニフィセント・セブン』は面白かったし、『レッド・デッド・リデンプション2』も超絶ヒットしてるし、今こそ西部劇のUHD BD化を進めるべき。

『エイリアン』四部作(79年~・フィルム)
『プロメテウス』『コヴェナント』もなかなかのクオリティだった。
ライバル(?)の『プレデター』もUHD BD化されているのだ、どんとこい!

『AKIRA』(88年・フィルム)
ただしディズニーあるいはクライテリオンレベルのリマスターをすることが前提
本作に関して言えば192kHz/24bit/5.1chのままでいい。

『セブン』(95年・35mmフィルム)

『ダークシティ』(98年・35mmフィルム)

・『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(2001~2003年・35mmフィルム撮影)
IMDbによれば2KDIマスターのようだがそこはフィルムのリマスターでなんとか。

『キングダム・オブ・ヘブン』(2005年・35mmフィルム)
IMDbによれば2KDIマスターのようだがそこはフィルムのリマスターでなんとか。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年・35/65mmフィルム)
IMDbによれば4KマスターなのだからちゃっちゃとUHD BD化してほしい。
あとディズニーは音をなんとかしろ
Dolby Atmos化してなおBDから劣化だなんて笑えんぞ。

『宝石の国』(2017年・デジタル)
この作品こそ4K/HDRで見るべきだろう。
原作のその後を追う続編(第2シーズン)も心待ちにしている。




 ここに挙げたタイトルは、BDの時点で基本的に画質に優れたものばかりである。
 逆に言えば、「BDの時点で画質的にたいしたことのない作品が、UHD BDの器を得たところでいったいどうするというのか」ということでもある。
 もちろん、『AKIRA』のように不本意な例や、『ブラックホークダウン』『キングダム・オブ・ヘブン』のように最初期にBD化された結果、以降の高画質化の恩恵を受けられていないというタイトルもある。実際に後者の作品で、見違えるような向上を果たしたのが『スターシップ・トゥルーパーズ』と言える。

 この10本(シリーズも入ってるけど)がUHD BD化されないまま、「もうUHD BDは終わりました」なんて展開にならないことを祈るばかりだ。



【2017年末版に上げてUHD BD化が叶ったタイトル】


『ブレイブハート』(95年・35mmフィルム) →やったぜ!

『プライベート・ライアン』(98年・35mmフィルム) →やったぜ!

『マトリックス』三部作(99~2003年・35mmフィルム) →やったぜ!

『グラディエーター』(2000年・35mmフィルム) →やったぜ!

『ブラックホーク・ダウン』(2001年・35mmフィルム) →やったぜ!



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