【レビュー】LUMIN X1 外観・運用編
【レビュー】SOtM sNH-10G 外観・運用編


 この二機種の音質について、別々の記事にするのは困難と判断した。



・再生環境詳細

SOtM sNH-10G(ハブ)
LUMIN L1(サーバー)

LUMIN X1

SOULNOTE A-2
Dynaudio Sapphire


 試聴に際し、いつも以上にケーブルの繋ぎ換えや機器の移動の頻発が予想されたため、サーバーはいつものfidata HFAS1-XS20ではなく機動力を重視してLUMIN L1を使用。
 LUMIN L1の電源は付属のアダプターではなくEL SOUNDの外部アナログリニア電源を使用している。ほぼ5年間様々な用途で使い続けているが、今なおまったく問題なく機能する心強い電源である。



・聴いた曲

 最近の課題曲の中から。

Queen / Bohemian Rhapsodyより
「Another One Bites The Dust (2011 Remaster)」

TOTO / Greatest Hits: 40 Trips Around The Sunより
「Africa」

KOKIA / Tokyo Mermaidより
「音のアルバム」

Reference Recordings / Tutti! Orchestral Sampler [HDCD]より
「Dance Of The Tumblers」

他いろいろ



・音質所感

 LUMIN X1とSOtM sNH-10Gの組み合わせはクロックやら光メディアコンバーターやらを含めて様々なシステム構築が可能なので、順々に聴いていった。



 まずはハブをいつものJS PC Audio NH100のまま、我が家のシステムでLUMIN X1を聴く。

 何度か雑誌でも書いたように、A1S1を足して、割らない感じ」というのが、LUMIN X1の音を形容するうえで最もしっくりくる。要は、A1が聴かせた音楽の熱や厚み、S1が聴かせた繊細さや空気感といった要素をすべて備えることで、さらなる高みに到っている。
 相変わらずのコンパクトな本体部からは想像できないほどに中低域が充実。しかもまったく滲まない。高音には鮮烈な伸びと透明感があり、むしろ透明感がありすぎてある種の作為さえ感じてしまうほど。この感覚はまさにS1でも体験したものだが、マイナスイメージには繋がらず、肉厚にして強靭な中低域に負けない存在感を放っている。
 空間表現の精巧さや解像感の高さも際立ち、良い意味でオーディオ的な快楽に満ちた、正しく「ハイエンド」な音と言えるのではなかろうか。

 ファイル再生の最先端を行く機能性と操作性にくわえてこれだけの音を聴かせるのだから、X1を「最高のネットワークオーディオプレーヤーのひとつ」と形容することになんらためらいはない。
 
 ちなみにX1はかなりアナログ出力の音量が大きいので、比較の際は要注意。




 続いて、ハブをNH100からsNH-10Gに換える。
 クロックも光ファイバーケーブルも使わず、NH100からハブだけを入れ換えた状態である。なお、sNH-10GにはSOtMの純正外部電源を使用している。
 
 sNH-10Gにすると空間の立体感、特に左右よりも奥行きの感覚が強まり、ボーカルと位置関係が明確になる。
 音質的なメリットはあるものの、この段階ではNH100からぎょっとするほどの向上があるというわけでもない。
 NH100もなかなかたいしたものだと言うべきか、sNH-10Gはまだまだ実力を隠していると言うべきか、そもそもいくらハブで音が変わると言ったところで過大な期待はすべきではないと言うべきか。




 sNH-10GにSOtM純正マスタークロックのsCLK-OCX10を繋ぐ。この時点で、私が体験したことのある「ハブ」としてはぶっちぎりで高価なシステムとなる。

 クロックを入れると、音が全体的になめらかになり、ほぐれる。刺激も減る印象。
 刺激が減った結果パンチも弱まり、「地獄へ道づれ」や「アフリカ」なんかは面白味が減ってしまった。
 逆に、「音のアルバム」は淑やかさと嫋やかさが俄然増し、実に浸れる。「道化師の踊り」など、音数が多い曲を解きほぐして流麗に聴くぶんにもよい。
 間違いなく効果はある。ただ、私の嗜好と志向にはいまひとつ合わなかった。

 このあたりの印象は繋ぐクロックによっても大きく変わってくるだろう。
 最近それを実感した



 お楽しみ、もといX1とsNH-10Gの本領発揮については後編に続く。



【レビュー】LUMIN X1 / SOtM sNH-10G 音質編・後編



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