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【音源管理の精髄】DSDIFFからDSFへの変換

 DSDのファイルには大きくDSDIFFとDSFがある。WSDというのもあるが、一般ユーザーにとってあまり縁がなさそうなのでとりあえず無視。

 DSDIFFとDSFの違いについてはこちらの記事に詳しく書かれている。
 
 両者の技術的な詳細については語り得ないが、とりあえず、DSFがID3v2.3のタグに対応していること、そしてMp3tagやdBpoweramp Tag Editorといったタグ編集ソフトはDSFのみに対応していることは確かである。
 よって、DSDの音源もPCMと同じように管理し、ライブラリに統合するためには、必然的にDSFを使う必要性が出てくる。

 ダウンロードでも何でも、手に入れた音源の形式が最初からDSFなら話は早い。
 先述したMp3tagやdBpoweramp Tag Editorといった対応するソフトでタグの編集が可能であり、扱いはPCMと変わらない。アルバムアートも含めてきっちりタグが付加できる。
 こんな具合に。
20150812dsd07

 問題なのはDSDIFFだった場合。
 独自形式でタグが付けられるとはいっても、一般ユーザーでは歯が立たない。
 そこで、DSDIFFをDSFに変換する必要がある。

 DSDIFFからDSFへの変換が最も簡単にできるのがdff2dsfというソフト。
 使い方は極めて明快、exeファイルにDSDIFFのファイルをドラッグ&ドロップするだけ。DSD256にも対応している。
20150812dsd06
 これで同一フォルダ内にDSFのファイルが出力される。もちろん元のDSDIFFのファイルは残る。
 複数のファイルを一括変換することも可能。
 こうして出力されたDSFファイルに色々とタグを仕込めば、ライブラリの一員となるに相応しい音源の出来上がりである。
20150812dsd08

 ただ、私の環境が悪いからなのか何らかの仕様なのか、dff2dsfで変換できる音源とできない音源がある。
 具体的には、DSD256・3分27秒・557MBの音源は変換でき、DSD256・5分51秒・945MBの音源は変換できない。
 DSD64・10分51秒・438MBの音源は変換できるので、ファイルサイズに原因があると思うのだが……
 なんにせよ、せっかくのDSD256の音源を完全な姿に整えられないのは悔しい。

 そこで登場するのが、最近出たばかりのTASCAM Hi-Res Editor
 フリーで使え、なおかつDSDIFFからDSFへの変換が可能。さらにDSD256にも対応している素晴らしいソフトである。ただ、複数ファイルの一括変換はできないようだ。

 使い方も簡単。
 ファイルをドラッグ&ドロップするなり開くなりしてから、「EXPORT」を選択。
20150812dsd02

 出力するファイルのフォーマットをDSFにして、EXPORT。
20150812dsd03

 問題なくDSFへの変換が始まる。
 dff2dsfに比べると結構時間がかかる。
20150812dsd04

 あとは、出力されたDSFファイルに色々とタグを仕込んで出来上がり。
20150812dsd01


 DSDだからタグが使えなくても仕方がない、色々な情報が見えなくても仕方がない、というのは納得がいかない。
 もっと言ってしまえば、どれだけ音が良かろうと、そんな代物を自分のライブラリには加えたくない。
 せめて最終的に音楽を聴く際はDSDだのPCMだのを気にせずに済むよう、音源には盤石の管理を施せるようにしたい。



【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】


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Comment

  1. のり より:

    PCで使っている音楽プレイヤーはfoobar2000です。 そのままファイルやフォルダを右クリックしてのタグ付けと変更は成功せずに諦めていたのですが、Super Audio CD Decoderコンポーネントをインストールすると出る、sacdタブの所にある”Editable Tags”(日本語化してあれば”タグを編集可能にする”)にチェックを付けるだけでDSFとDSDIFF(DSTも可)ファイルのタグ付けと変更ができました。

    こちらで紹介されていた TASCAM Hi-Res Editor も試してみたのですが、DSFとDSDIFFファイルの両形式とも使用できずに四苦八苦していました。 
    2年前の記事にコメントするのもなんですが、 先日「あれっ!?」って感じでできてしまいましたので参考になれば。

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