この記事で扱うのは、いわゆるオーディオ機器としてのネットワークオーディオプレーヤーである。
 このカテゴリの製品を導入するのは、今までも何かしらオーディオに取り組んでいて、ネットワークオーディオにも手を出してみようという層だろう。
 具体的な使用感、セットアップ方法はそれこそピンキリなので、ここではまず、製品選びにおいて気にするといいかもしれない点を挙げていく。



◎気にするべき点

・ギャップレス再生に対応しているか
 今どき対応していない製品を買う必要はない。

On-Device Playlistに対応しているか
 そもそも、そのプレーヤーはまともな音楽再生機器と言えるのか?

・FLAC&192kHz/24bitに対応しているか
 192kHz/24bitというスペックに意味があるのかどうかという議論はあるが、実際にそのスペックの音源が存在する以上、それを再生できるに越したことはあるまい。で、とりあえず192kHz/24bitまで対応しているならまず不足はない。



◎気にしなくてもいい点

・プレーヤー本体でのコントロール機能
 なぜ気にしなくていいかはこの記事を参照。

・本体ディスプレイの有無/表示性能
 どうせ使わない。

・メーカー純正コントロールのアプリの使い勝手
 LINNやLUMINといった例外を除き、多くの場合そもそも使うに値しない。
 純正アプリがゴミだった場合、素直に優れた汎用アプリを使おう。

・互換性(そもそも何に対する?)
 こういうめんどくさいことを考えなくてもいいためにUPnP/DLNAという素敵な仕組みがある。

・価格帯の違いによる機能差
 高い製品でも安い製品でも、同じメーカーから発売されている限り、基本的に機能面で差はないと考えていい。
 ただし、「発売時期」が違うと差が生じることもある。



◎お好きにどうぞな点

・音質
 MAJIK DSを買ってもAKURATE DSを買ってもKLIMAX DSを買ってもできることは同じ。
 どこまで投資するかはその人次第。

・DSD対応
 USB DACと違い、単体ネットワークオーディオプレーヤーではまだまだ対応が進んでいない。
 単体プレーヤーでどうしてもDSDが聴きたいなら、それなりの投資額を覚悟する必要がある。それともAVアンプでも買う?

・メーカー
 正直現状ではLINNとLUMIN以外どこを買っても使用感はそんなに変わらない。




 で、使用感についてはプレーヤーではなくコントロールアプリに依存する。
 メーカーの独自仕様によってはコントロールアプリとの相性の良し悪しが生じるかもしれないし、ハードウェア的なスペックがあまりにもしょぼくて反応・挙動が遅いということもあるかもしれないが、それはそれ。

 コントロールアプリから見たプレーヤーの存在を以下に示す。
 使っているアプリはDiXiM DMC。このアプリにおいてはDLNAに忠実に、「レンダラー」と表示している。
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 毎度おなじみLINN DSと、見かけない文字列。
 この見かけない文字列、パイオニアのアイコンが付いているが、正体はSC-LX85である。ずいぶんと適当な仕事だなぁ……

 日本市場で売られているネットワークオーディオプレーヤーのほとんどはDLNAに対応しているので、基本的に機器を買ってきてルーター/ハブに接続しさえすれば、すぐに再生可能になる。
 逆に、買ってきた機器を接続してもこの一覧に表示されないということは、何かが間違っているということだ。

 そして、コントロールアプリの再生機器一覧に表示される限り、ユーザーがネットワークオーディオプレーヤーの存在を気にする必要はない。
 ここで選択された時点で、プレーヤーから「コントロール」の機能は完全に独立し、プレーヤーはひたすら再生に徹することになるからである。




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