そもそもネットワークオーディオにおける「プレーヤー」とは何か、ということについては、以下の記事で確認してほしい。


DLNAにおけるデバイスクラスについて

ネットワークオーディオの三要素――『サーバー』・『プレーヤー』・『コントロール』

ネットワークオーディオにおけるプレーヤーの役割



 ネットワークオーディオにおける「プレーヤー」は、ハードウェアとしては大きく二つに分けられる。


・いわゆるオーディオ機器としてのネットワークオーディオプレーヤー
・PC


 前者については、以下のように細分される。


・単機能のネットワークオーディオプレーヤー(例えばLINN DSやNA-11S1)
・ネットワークオーディオ対応コンポ(AVアンプも含む)


 また、2については、実際にプレーヤーの役割を担うのは例えばfoobar2000やMediaMonkeyといった、ネットワーク経由でのコントロールに対応する再生ソフトである。


 整理すると、ネットワークオーディオにおいてプレーヤーを選ぶとき、三つの選択肢があるということになる。


①単体ネットワークオーディオプレーヤー
②ネットワークオーディオ対応コンポ
③ネットワーク経由でのコントロールに対応するPCの再生ソフト


 それぞれの詳細は続く記事で見ていくこととして、ここでは「何を選べばよいのか」ということについて、いくつかの点で比較してみたい。


・導入コスト:①≧②>③
 ①と②はどのみち新しい機器を買う必要があるので、初期投資が要る。ただし、100万を越えるAVアンプが存在しなくなった現状では、機能面でもコスト面でも、ネットワークオーディオ対応コンポの方が安上がりだと言える。
 再生ソフトについては(インターフェースや音質面で気に入るかどうかはさておき)無料のfoobar2000があれば事足りる。JRiver Media Centerといった別の再生ソフトを買うにしても、別にオーディオ機器を買うよりは遥かに安上がりである。


・手軽さ:③>①=②
 ③はPCの操作画面上で設定が完結するが、②と③は物理的なセットアップや結線の作業が必要。


・音質、あるいはやり込みの余地:(究極的には)①=③>②
 ①はあくまでオーディオ機器であるため、ハードウェアとしての完成度はPCの比ではない。オーディオ的な追求の余地も多い。
 ③は汎用のPCを使っているなら言うまでもなく、いわゆるオーディオ専用PCを組んだところで、ハードウェアとしての完成度は①に及ばないように私には思える。ただし、内部で走る再生ソフトには数多くの選択肢があり、ソフトウェアの自由度という大きな可能性がある。
 ちなみに、「究極のネットワークオーディオプレーヤー」と「究極のオーディオPC」は限りなく近いものであると私は思う。音質に配慮した筐体を持ち、内部では何らかのソフトウェアが走ってデジタル音源を処理していると考えれば。
 なお、純粋な音質という観点から見た時、②はあくまでオマケでしかない。


 極端な話、ネットワークオーディオの方法論において、プレーヤーに何を選ぶかは大した問題ではない。
 純粋に投資金額と音質的な好みで決めてしまって構わない。
 あくまで従来のオーディオシステムとの調和を図るのならば単体ネットワークオーディオプレーヤーを選択すればいいし、PCをいじくり回してその可能性を追求することに楽しみを見出すのならPCを選択すればいい。

 既にライブラリは出来上がっている。
 どんなプレーヤーを選んでもいい。




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