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【音源管理の精髄】 理想のネットワークオーディオプレーヤーとは? 【ネットワークオーディオTips】

公開日: : 最終更新日:2015/04/14 PC・ネットワークオーディオ関連, オーディオ・ビジュアル全般

 理想のネットワークオーディオプレーヤーとは何か。

 ……正直なところ、「音楽を快適に聴く」というネットワークオーディオの本懐を遂げるという意味では、すなわち機能面では、LINN DSで既に理想は叶えられている。

 しかし、それで終わってしまってはあまりにも芸がないので、ここではあえて、今までずっと隅に追いやられてきた「音質」に注目してみようと思う。


 ネットワークオーディオにおいて「コントロール」は再生機器から独立していることは何度も何度も述べた。そのため、プレーヤーにはコントロールに用いるインターフェースを搭載する必要はない。そんなものはあればあるだけ、不必要なノイズをまき散らして音質を劣化させるだけだ。筐体の強度的にも不利だろう。

 というわけで、どうせ操作はコントロールアプリからするし、本体のディスプレイなんて見ないんだから、ディスプレイもボタンも一切取り去ってしまえ! というのが私の意見である。
 この点で、ハードウェアとして理想に近いのは以下の3機種である。



・LINN KLIMAX DS

ネットワークオーディオの始まりにして、ハードウェア的にも、ソフトウェア的にも、製品づくりの哲学的にも、最も理想に近いプレーヤー。
一切無駄のないアルミ削り出し筐体と、「ネットワーク越しにコントロールしろ!」という潔さと覚悟を感じる造形美。
後述する2機種も、結局はKLIMAX DSに追い付け、追い越せと生まれたものであることは想像に難くない。


・SFORZAT DST-01

アルミ削り出しの重厚な筐体、トロイダルトランスを使用した外部アナログ電源、将来を見越したトランスポート仕様など、正攻法で音質を突き詰めた国産機の麒麟児。しかも60万と、決して高くはない。
登場以前から重大な関心をもって注目している機種だが、ソフトウェア面での進化が一向に見られないのが大きなアキレス腱になっている。
微妙な出来の純正アプリを使わなければギャップレス再生できず、On-Device Playlistにも非対応。ユーザビリティ、操作感という点でLINN DSとLUMINに著しく劣っている。
残念ながら、これではいくら音が良くてもネットワークオーディオプレーヤーとしてはお話にならない。


・LUMIN THE AUDIOPHILE NETWORK MUSIC PLAYER

わりと最近になって突如として現れた新星。
KLIMAX DSを意識しまくりの筐体、SFORZATOのような外部電源、圧倒的に素晴らしい出来のコントロールアプリと三拍子揃い、さらに音質を突き詰めた新製品も登場予定
肝心の操作感もLINN DSと遜色なく、ギャップレスやOn-Device Playlistにも問題なく対応する。
KLIMAX DSにとって最強最大のライバルになることは想像に難くない。



 これらの3機種はどれもこれも素晴らしいハードウェアである。
 どれを理想とするかは、選択するユーザー次第。


 ちなみに、私が考える理想のネットワークオーディオプレーヤー/ハードウェアはさらに違う形状をしている。
 誰か作ってくれないだろうか。



続編

【音源管理の精髄】 目次

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