*

【音源管理の精髄】 再生ソフトを用いたPCのサーバー化――最も簡単なネットワークオーディオの形 【ネットワークオーディオTips】

公開日: : 最終更新日:2015/08/22 PC・ネットワークオーディオ関連, オーディオ・ビジュアル全般

 NASとサーバーに関するありがちな誤解に関する記事の中で、「NASがなくてもネットワークオーディオは出来る」ということを示した。すなわち、「ネットワークオーディオをやるためにはNASが絶対に必要」というのは誤解である。
 PCオーディオは……USB DACを使うかどうかはさておき、PC上で音源の管理運用と再生を始めれば、それ自体がPCオーディオの実践と言える。しかし、上記の誤解が様々な局面で広められてきた結果、ネットワークオーディオはNASという初期投資に加えてNAS自体もあれこれと小難しい設定が必要という認識が生じ、それがユーザーから「ネットワークオーディオをやってみよう」という意欲を奪っている。ように思われる。本格的に導入するよりも前に、「まず試してみよう」という意識が働くのは当然のことだが、その時点でハードルが高くなってしまっているのである。

 この記事では、再生ソフトを用いたPCのサーバー化を紹介する。

 PCがあればサーバーの役割を果たすことができる。
 そして、Twonky ServerやAsset UPnPなどの純粋なサーバーソフトを導入するまでもなく、foobar2000やMediaMonkeyといった馴染み深い再生ソフトを用いてPCをサーバー化することができる。

 さらに、この方法では副次的に再生ソフトをサーバーだけでなく実質的なネットワークオーディオプレーヤーとしても使用可能であり、それだけでネットワークオーディオの何たるかを体験できるようになっている。
 おそらく、ネットワークオーディオの操作感を体験する際の最も簡単な形である。

 こんな具合に、「まず試してみる」という点において、再生ソフトを用いたPCのサーバー化非常に優れている。
 それだけに留まらず、純粋にサーバーソフトとして使っても充実した機能を持っている再生ソフトも存在する。


 さて、ここから先に行く前に、以下の項目について確認したい。
 今さら触れる必要もないとは思うが、念のため。

 ネットワークオーディオを始めるには、

①PC
②Wi-Fi環境
③スマホまたはタブレット(iOSでもandroidでも)

 以上の三点があればいい。
 さすがにこれくらいならどこの家庭にもあると思うが、どうだろうか。もし、これらの内何かが欠けている場合……電気屋に行こう。
 NASは要らない

 PCがプレーヤーを兼ねるため、操作感を体験するだけなら単体プレーヤーも必要ない。
 私の考えるネットワークオーディオとは、「LAN経由で音源をストリーミングして再生すること」ではなく「ネットワークを用いて音楽再生時のコントロールを機材から独立させること」である。

 つまり、せめて音楽を聴く時くらいPCの前から離れたいのだ。
 これに尽きる。


 一応それぞれについて確認すると、


①PC
 なんでもいい。
 デスクトップでもノートでもいいし、windowsでもMacでもいい。
 要は普段使っているPCそのもので一向に構わない。

②Wi-Fi環境
 後述のスマホまたはタブレットの運用のために必要。
 スマホがあるなら大体コレもあるとは思うが……
 ネットワーク環境がない、そもそも無線LANが何のことかわからないという場合……電気屋に行こう。

③スマホまたはタブレット
 なんでもいい。
 そしてとりあえずKinskyでも入れておこう。


 なお、これから作るのは「PCをサーバー化して、ついでにネットワークオーディオプレーヤーとしても使うシステム」であり、基本的にUPnP/DLNAの仕組みに基づくものである。
 「再生ソフトとコントロールアプリの組み合わせによるネットワークオーディオの実践」とは性格が異なるので注意。


 では、精魂込めたライブラリの入ったPCと、スマホなりタブレットを用意して、次から個別に見ていくとしよう。



【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】


スポンサーリンク


関連記事

【ネットワークオーディオ】foobar2000 UPnP ServerでDSDを配信したかった

 今のところ、私が限られた時間と機材と投資額の中で実際に確認した、「DSDを配信可能なサーバーソフト

記事を読む

MQAのソフトウェアデコードって……

MQA Decoding Explained - Audio Stream If you pl

記事を読む

Leema Acoustics Sirius audiophile music server

 日本未上陸のネットワークオーディオ関連機器をなんとなく紹介するシリーズ。 Leema A

記事を読む

ネットワークオーディオの本質

 2013/12/22初出の記事を、核心はそのままに、今までの蓄積と現状を踏まえて更新。

記事を読む

【システム】 Dynaudio Audience52

 Audienceシリーズがディスコンになって結構な時間が経った時、あるショップで奇跡的に残っていた

記事を読む

【BDレビュー】第309回『フューリー』

 某アニメを意識して今更取り上げたわけでは……なくはないです。 画質:9 音質:10→1

記事を読む

【BDレビュー】第324回『シュガー・ラッシュ』

 続編確定記念。 画質:9 音質:12 (評価の詳細についてはこの記事を参照)

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】John Mayer / The Search for Everything – Wave One

・アーティスト / アルバムタイトル John Mayer / The Search

記事を読む

【BDレビュー】第296回『バンパイアハンターD』 北米版

 妖獣都市、獣兵衛忍風帖と並ぶ川尻善昭監督の大傑作。ちなみに英語版がオリジナル。日本語版を待

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第180回『96時間』

画質:8 音質:13 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit 画質につ

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【Munich HIGH END 2017】記事まとめ

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【レビュー】SOULNOTE D-1 音質編

外観・運用編 ・再生環境(詳細) canarino

【Munich HIGH END 2017】SFORZATO / fidata in Munich

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Cocktail Audio CA-X50 【Roon Ready】

  Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら

【Munich HIGH END 2017】constellation audio LEO 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Roon Labs自身による“Nucleus” Roon Server

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Playback Designs Dream DAC MPD-8 / Transport MPT-8 【Roon?】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】DELAの進化は続く

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Mark Levinson No519 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】dCS Vivaldi One 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】Ayre QX-8 / AX-8 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】MSB Technology The Reference DAC 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

【Munich HIGH END 2017】AURALiC G Series 【Roon Ready】

 Munich HIGH END 2017で気になった製品やら何やら。

言の葉の穴・四周年

 三周年記事で地元ネタ全面解禁宣言をしてから1年。  主に私のや

【Munich HIGH END 2017】Dynaudio Special Forty

Dynaudio Special Forty https://y

【レビュー】SOULNOTE D-1 外観・運用編

 SOULNOTEのDACには、対応フォーマットのスペックを偏重する流

LUMIN U1がDSD256に対応

LUMINのネットワークトランスポート「U1」、11.2MHz DSD

【菅江真澄紀行文】『菅江真澄と歩く 二百年後の勝地臨毫 出羽国雄勝郡』が完成しました

小町ゆかりの地「真澄と歩く」出版プロジェクト - FAN AKITA

【御礼】ヘッドホン祭&北陸オーディオショウ(デジ研)・OTOTEN 2017が終了しました

春のヘッドホン祭2017 / 第2回北陸オーディオショウの「デジ研」に

【おしらせ】OTOTEN 2017に参加します

 久々だと思っていたら三週続けてのイベント参加です。 O

→もっと見る

PAGE TOP ↑