*

Roon 1.3の諸々 ライブラリ機能編

公開日: : 最終更新日:2017/02/06 PC・ネットワークオーディオ関連, Roon, オーディオ・ビジュアル全般

 Roon 1.3!



Roon 1.3 Is Live! – Roon Labs

Roon 1.3のプレビュー

Roon、最新版「1.3」をリリース。アップサンプリングやEQなど大幅な機能追加 – Phile-web


 久々の大規模アップデート。

 追加された機能の一覧は公式フォーラム等を見てもらうとして、この記事では私が気になった機能に絞って紹介・検証する。画像は基本的にクリックして拡大を推奨。

 とにかく内容が盛りだくさんなので、まずはライブラリ機能編。




・フォルダ内の画像やPDFが閲覧可能に

 「居ながらにしてすべてを見、すべてを操ることで得られる、音楽再生における筆舌に尽くしがたい快適さ」というネットワークオーディオの真のメリットの実現のため、ある意味最も期待していた機能。こんなのに期待するのは私くらいだろうが。

 アルバム画面に新たなアイコンと数字が表示されている。
 この場合は「画像が3枚ありますよ」ということ。


 Flook / Rubaiのフォルダにはアルバムアートとして「folder.jpg」と「back.jpg」を置いている。さらにタグのアルバムアートも別枠で扱うことで、画像が3枚ということになっているようだ。


 Roonでアルバムアートをぽちっとやると従来通り拡大表示されるのにくわえて、複数の画像がある旨が画面下部に示され、すべて選択して表示可能。ついでに拡大表示の状態からアルバムアートをぽちっとすると全画面で表示されるようになった。
 ちなみにメインで表示されるアルバムアートはファイルのタグ由来もしくはRoon自身のデータが使われる。




 そして待望の(?)機能である、PDFへの対応。


 喜び勇んでPDFのアイコンをタップし、開く。


 すると……!




 サファリが開いた。(iPadの場合)
 Roonの中で専用のビューアー的な何かが現れるのかと思っていたらこの通り。

 ちなみにWindowsだとAcrobat Readerが開く。確実と言えばそうなのだが、うーむ。




・ソーシャル機能

 個人的には別に……と思っていたが、想像以上に充実していたので紹介。

 まず、曲をシェアする場合。
 アルバム画面の曲のメニュー、あるいは再生画面のメニューから「Share」を選ぶ。


 するとこんな具合でシェアする情報を選択する画面になる。
 曲名、アーティスト、アルバムだけでなく、参加スタッフや歌詞(Roonのデータベースにあれば)まで含めることができる。ところで、最近の情勢を鑑みるに歌詞って大丈夫なのか……?



 で、TwitterかFacebookかを選んで投稿。
 シェアに際してRoonが作ってくれた画像を保存することもできる。


 続いて、アルバムをシェアする場合。
 基本的にやることはおんなじ。







・ダイナミックレンジ解析機能

 間違いなく目玉の一つであろう機能。
 ライブラリ上の音源のダイナミックレンジを自動解析して、EBU R128規格に基づいて数値化し、アルバム/曲ごとに表示するというもの。
 なお、解析の対象になるのは自前の音源のみ。

 詳しくはこの辺を参照。


Dynamic Range – Roon Knowledge Base


 さて、いかにもオーディオファイルらしい発想に基づき、同じアルバムをCDとハイレゾ音源で比べてみる。


 「View File Info…」から各曲のダイナミックレンジが確認できる。


 って、これは……



 …………




 まぁ、音源によって色んな事情があるのだろう。


 ちなみにRoonは総合メニューの「Tracks」から、ライブラリの全音源をダイナミックレンジでソートすることもできる。
 そして我が家で最強のダイナミックレンジを誇る音源は……

 !


 クラシックやサウンドトラックが上位を独占するという結果になった。

 上位三曲の波形はこんな感じ。




 ダイナミックレンジが大きいことと高音質であることは必ずしも直接結び付かないにしても、実際に聴いて「極大のダイナミックレンジだ!」と感激した二曲が含まれていてなんだか嬉しい。私の耳もそれなりにアテになるようだ。
 Reference Recordings強し!

大植英次・ミネソタ管弦楽団 / Stravinsky: The Song Of The Nightingale, The Firebird, Rite of Spring 88.2kHz/24bit FLAC
大植英次・ミネソタ管弦楽団 / Respighi: Belkis, Regina di Saba, Ballata delle gnomidi & Pini di Roma 88.2kHz/24bit FLAC


 ダイナミックレンジ解析について一通り面白がった後でアレだが、正直なところユーザーの興味関心を満たす以上の使い道はあるのだろうかと思わなくもない。
 とりあえず、ラウドネスウォーが叫ばれる現代において、自分の聴いている曲のダイナミックレンジはどんなものなのかを把握できるという意味はあるか。




・「Composition」関連の機能強化

 これまた間違いなく目玉の一つであろう機能。
 「Composition」はいわゆる「楽曲」のことで、以前のバージョンでは「Works」と表記されていたもの。

 以前のアルバム画面。


 Roon 1.3のアルバム画面。
 曲の右側にアイコンと数字が表示されている。


 これは「同じ曲がライブラリ/TIDALの中にいくつあるか」を示す。
 あくまでも「同じ曲」という括りであり、別アルバム・別ミックス・ライブバージョン・他のアーティストのカバーといった様々なバリエーションが含まれるというのがミソ。

 一例として「Bold as Love」を選択する。
 「Composed by Jimi Hendrix」。

 ライブラリに含まれるBold as Loveは3曲。


 一方でTIDALでは9曲のBold as Loveが見つかった。


 John Mayer以外のアーティストによるカバーも幾つかある。
 ここで興味を持ってそのアーティストを聴くようになれば、とても素晴らしいことだ。
 やはりRoonはTIDALと連携してナンボ。

 なお、再生画面の曲名からもCompositionの画面に飛べるようになっている。



 総合メニューの「Composition」からは「Performance」(つまり曲のバリエーション)などでソートをかけることもできる。



 こんなのや、


 こんなのまで。



 「Composition」は従来の「Works」からデザインと使い勝手の両面で大幅に改善され、「音楽の海」はさらにその広さと深さを増すことになった。




 と、ここまで四つの機能について紹介してきた。
 まだまだ山のような更新・追加機能があるのだが、とりあえずライブラリ編はここで終わりにする。


 ユーザーからの要望を積極的に吸い上げることで、Roonは際限のない機能強化を行っているようにも見える。この路線は当面変わらないだろう。
 とはいえ、別にすべての機能を使う必要はなく、「機能が多すぎて使いこなせない!」と嘆く必要もない。

 自分にとって必要な機能だけを上手に使えばいいのである。どれだけ機能が増えたところで、Roonの本質は変わらない。


 再生機能編に続く。



Roon関連記事まとめ

【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】

【レビュー】 視た・聴いた・使った・紹介した機器のまとめ 【インプレッション】

よくある質問と検索ワードへの回答

スポンサーリンク


関連記事

no image

【BDレビュー】 第67回『FLAG ディレクターズ・カット』

画質:8(※) 音質:5 映像はMPEG-2で基本30台のハイビットレート。 音声はリニ

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】Technics Music App ブラウズとプレイリストについて

 以前に検証した際、Technics Music Appはブラウズ領域にもプレイリストにも音源のアル

記事を読む

Roon関連記事まとめ

 音楽愛好家のための「総合音楽鑑賞ソフト」、Roon。  「聴くだけにとどまらない多面的な音楽の楽

記事を読む

【Dolby Atmos導入記】アトモス時代のAVプリ

マランツ、旗艦AVプリ「AV8802」。ドルビーアトモス対応/フルディスクリート電流帰還型プリ採用

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】JPLAYを用いたPCのネットワークオーディオプレーヤー化

再生ソフトを用いたPCのサーバー化――最も簡単なネットワークオーディオの形 foobar200

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第77回『ラストサムライ』

画質:7 音質:6 映像はVC-1のワーナー仕様。 音声はドルデジのみ。 画質につ

記事を読む

UHD BDまであと少し……?

UHD BDまであと少し! BDAのチェアマンであるVictor Matsuda氏は、今回のラ

記事を読む

【アプリ紹介】 LUMIN App

↓↓↓再検証したのでこちらをご覧ください↓↓↓ 【ネットワークオーディオTips】コントロール

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第150回『ブレイブハート』

画質:12 音質:10 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit 画質につい

記事を読む

Amare Musica DIAMOND Music Server

 日本に上陸していないネットワークオーディオ関連機器をなんとなく紹介するシリーズ。  本機について

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

LUMIN A1、導入3周年 終わらない進化とMQA対応

 LUMIN Appはバージョン3から相変わらず最強だし、  iPh

【UHD BDレビュー】第18回『シン・ゴジラ』

【考察】シン・ゴジラとヤマタノオロチ、そして現代のスサノオ神話

PS3の出荷(近日)完了に寄せて

PS3本体の出荷が近日終了 - GameSpark  私のP

【Roon Ready】CHORD Poly

 CHORD Mojoに接続して使う、Roon Readyの「ポータブ

【UHD BDレビュー】第17回『オペラ座の怪人』

『オペラ座の怪人』のUHD BD 画質:9 (画質は

LUMIN is NOW Roon Ready! そしてMQAとSpotifyにも対応予定

LUMIN STREAMING SERVICES  ほんとに

【レビューまとめ】fidata HFAS1-XS20 ― 専用機であるということ

外観編 音質・サーバー編 音質・ミュージックサーバー編

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 × OPPO Sonica DAC 音質・ミュージックサーバー編

外観編 音質・サーバー編 fidataのCDトランスポート

【Roon Ready】dCSのNetwork Bridge

dCS、RoonReady対応のネットワークトランスポート「Netwo

fidataのCDトランスポート機能を使ってみた

fidata公式サイト USB接続光学ドライブにセットしたCDを

Roon 1.3 (Build 208)とTIDAL Masters

TIDAL MASTERS with MQA  RoonのB

デジファイ No.25で記事を執筆しました

DigiFi(デジファイ)No.25 3月2日(木)発売【特別付録】ハ

Raspberry Piとワンボードオーディオ・コンソーシアム

Raspberry Piで音楽再生、「ワンボードオーディオ」共通規格化

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 音質・サーバー編

外観編 音質・ミュージックサーバー編  まずは、純粋な

【ハイレゾ音源備忘録】John Mayer / Continuum

・アーティスト / アルバムタイトル John Maye

【ハイレゾ音源備忘録】John Mayer / The Search for Everything – Wave Two

・アーティスト / アルバムタイトル John Maye

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』がUHD BDでリリースされなかった……

スター・ウォーズ最新作『ローグ・ワン』4月28日にBD発売。プレミアム

「FAN AKITA」のプロジェクトが終了しました

クラウドファンディングサービス「FAN AKITA」でプロジェクトを実

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 外観編

fidata HFAS1-XS20 - 言の葉の穴  もっと

【菅江真澄紀行文・本編紹介】第十章「羽後に群立つ神杉の座所」

クラウドファンディングサービス「FAN AKITA」でプロジェクトを実

→もっと見る

PAGE TOP ↑