片っ端っつっても3枚しか持っていないが。
201610200107


Pioneer SC-LX59でDolby Atmosを聴く

オブジェクトベースオーディオとトップスピーカー

トップスピーカーを含む6.1.4chの配置

Dolby Atmosのソフトを片っ端から聴く



『ローン・サバイバー』 UHD BD
音質評価:11

主に見たシーン:「タイムカードを押すぜ」
トップスピーカーの活用:小
オブジェクト効果:極小

 【BDレビュー】の音質評価で15点を獲得し、「サラウンドジャンキーに送る“シューテムアップ”BD10選」で第3位に輝いた、ドルビーTRUEHD 5.1ch advanced 96k upsamplingのBD版に比べて、大幅劣化!!! ついでに音質だけでなく画質も劣化しているようにしか見えなかった。
 トップスピーカーには申し訳程度に音楽が振り分けられるのみで、効果音の振り分けはほぼなし。とはいえ、そもそも上から聴こえるはずのない音をトップスピーカーに振り分ける方がある意味不自然なので、それはそれでべつにいい。一応、RPGによって舞い上がった砂礫など、意味のあるトップスピーカーへの振り分けもあるにはある。しかし、活用の機会はあまりにも少ない。そのために定位感・移動感・包囲感はBD版から何ら変わりない。
 問題なのは、銃撃の威力がBDに比べて明らかに弱体化していること。相変わずの極まった音響構築はさすがの一言だが、この程度の威力では一線を越えた「死の恐怖」が得られない。オブジェクトオーディオだか何だか知らんが、これではがっかりでだ。
 あるいは、advanced 96k upsamplingの効果が想像を絶していたのか。



『インデペンデンス・デイ』 UHD BD
音質評価:13

主に見たシーン:チェックメイト・「パラシュートは付いてっかー!?」
トップスピーカーの活用:大
オブジェクト効果:

 DTS-HD Master Audio 5.1ch収録のBD版(音質評価:12)に比べてはっきりと向上が感じられる。
 本作は「プライベート・ライアン以前」の映画音響の精華のようなもので、重厚さをベースにした包囲感は既に完成されている。そこにDTS:Xリミックスのおかげで明瞭な移動感が付加され、敵主砲で舞い散る瓦礫の音はより克明さを増した。
 音楽と効果音はともにトップスピーカーからも朗々と、明確な意図を伴って鳴り渡る。
 さして新しくない作品のオブジェクトベースオーディオ化という点で、ひとつの指標となり得る出来だと思われる。



『キング・オブ・エジプト』 UHD BD
音質評価:13→変化なし

主に見たシーン:最後の一騎討ち
トップスピーカーの活用:中
オブジェクト効果:中

 飛翔する神々の軌跡や神器の一撃はトップスピーカーから放たれる音で強化され、劇伴も力強く鳴る。効果音は馬鹿の一つ覚えに何でも天井から吐き出すわけではなく、むしろ抑制を利かせて使う場面を選んでいるという印象。
 が、その要所要所で期待していたほど露骨かつ壮烈な効果音の活用がされるわけでもなく、オブジェクトオーディオによる効果は感じられるものの、チャンネルベースに比べて音質評価の点数を上げるほどのものではなかった。



 Dolby Atmosだからどうとか、DTS:Xだからこうとか、そういう話なのではない。

 オブジェクトオーディオの正体見たり。



【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ

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