【音源管理の精髄】も第2章に突入。
 いつ終わるやら。


 タグとは何か。
 タグはなぜ重要か。
 タグに関するありがちな誤解とは。
 タグを編集するとはどういうことか。
 WAVか、FLACか。


 第1章では、ひたすらタグに関する基本的な事柄を書き続けてきた。
 第2章からいよいよ、「どのように音源を管理運用すればいいのか」という段階になる。
 今さらではあるが、ここで「音源」とたびたび登場している「ライブラリ」という単語の関係について明確にしておこう。


・音源
タグに基づいて管理・運用されるファイルそのものであり、かつ音源の集合体であるライブラリも包括する

・ライブラリ
一定の規則・方針に基づいて管理・運用される音源の集合体


 ……いまいち明確になっていない気がするが、とりあえず二つの単語が同時に出てくるような時は「音源=個々のファイル」、「ライブラリ=集合」というイメージで受け取ってほしい。


 というわけで、ライブラリは、音源の集合体である。つまるところCDの棚である。とはいえ、ここで扱う音源とはディスクという物理的な形を持っていないため、あくまで管理はタグによって行うことになる。
 タグについてきちんと理解することは極めて重要だが、「よいライブラリ」を構築するためには、また別のことが必要、というのが今回の記事の肝である。

 さて、「よいライブラリ」の条件とは何か。
 私は以下のように考える。

『聴きたい曲を、自分にとって分かりやすい方法で、素早く探し出せること』

 そして、この「自分にとってよいライブラリとはどのようなものか」を考えることこそ、音源管理とライブラリの構築をするうえで最初にするべきことなのである。

 常日頃音楽を聴くうえで、自分がどのような思考・方法で選曲をしているのかを考えてみればいい。

 まずは「ジャンル」でソートし、そこから目当てのアルバムを見つけていく方法もあるだろう。
 ジャンルなんて他人の決めた枠組みなんて知ったことじゃなし、「アーティスト」直で見つけていく方法もあるだろう。
 そもそもジャンルもアーティストもなく、ひたすら「アルバムタイトル」を50音順&アルファベット順で見つけていく方法もあるだろう。
 昨日は70年代の曲を、今日は80年代の曲を……といった具合に、「年代」で見つけていく方法もあるだろう。

 クラシック愛好家であれば「作曲者」に「指揮者」、さらには「オーケストラ」で選曲することもあるだろう。「この指揮者の第9を色んなオーケストラの演奏で聴こう」という聴き方をする人もいるだろう。

 などなど、色々と考えられる。

 このようにして自分の選曲時における“くせ”を把握すれば、おのずとどのようなライブラリを作るのが自分にとって最も良いのかが見えてくる。
 『どのようなライブラリを作りたいのか』が明確になる。
 そうなれば、どのタグに焦点を当てればいいかがはっきりする。
 そして上記にあげたような選曲の手法は、すべてネットワークオーディオの方法論において実現可能である。すぐに実現可能である。

 もちろん、タグの管理編集さえしっかりとしていれば、だが。


 繰り返す。

 音源の管理編集やライブラリを始める前に、最初の最初の時点で、

『自分にとって良いライブラリとはどのようなものか』

 そして

『どのようなライブラリを作りたいのか』

 この2点について、しっかりと考えるべきである。
 そうすることで、おのずとその後の方針も定まる。
 使うタグ編集ソフトも再生ソフトもサーバーソフトも定まってくる。



【音源管理の精髄】 目次