*

Roon Readyになりました

 いつものようにRoonのボスのEnno Vandermeer氏とやり取りするなかで

「いつもRoonをサポートしてくれてありがと! こっちで協力できることがあれば何でも言ってね!」

 と言われたので、いろんな意味で

「ミュンヘンで見たRoon Readyのサインがほしいなー……」

 と言ってみたら、

「よし送るわ」

 ということで、もらった。


 これでも私もRoon Readyだ。

RoonReadyサイン01

 本国のお墨付きである。

 しかも光る。

RoonReadyサイン02


 それにしても、LUMIN A1より前に私自身がRoon Readyになるとは思わなんだ。

RoonReadyサイン03



 「音源の管理運用」という観点から、私はRoonのことをかつてない魅力を持つソフトと捉え、様々に紹介してきた。RoonはPC/ネットワークオーディオの領域において常に暗い影を落としてきた「音源管理」の問題を解決する有効な一手となり、クラウドの音源にまで拡大する「音楽の海」は紛れもなく未曾有の体験だ。
 一方で、私は既存の優れたプラットフォームの価値を最大限認めてきたし、今でもその立ち位置は変わらない。
 例えばLINNやLUMINをはじめとするOpenHome陣営は、「OpenHomeであること」と「優れたユーザビリティが実現されること」がほぼ同義になるまで成熟が進んでいる。OpenHomeはユーザー自身の意思を反映させたライブラリを活用するための極めて洗練された方法であり、Roonが登場したところでその価値は揺るがない
 
 Roonは単独で万全・完璧なソフトではないし、従来のシステムを否定・駆逐するものでもない。決して馬鹿の一つ覚えでRoonを紹介しているのではない。
 「素早く聴きたい曲に辿り着いて再生する」という純粋な音楽再生用途を考えれば、Roon色で染め上げられたライブラリの諸相はユーザーの認識と乖離してスムーズなブラウズを妨げ、インターフェースのデザインは膨大な情報の活用を意図しているせいで煩雑にしてまどろっこしい。また、当然「魔法」にだって限界はある。
 そして何より、Roonを使うからといって、ユーザーの手による音源管理とライブラリ構築の必要性が消えてなくなるわけではない。インポートした音源に自らのデータベースから情報を付加できなかった時、Roonが最終的に頼るものは、結局ユーザー自身が付加したタグなのだ。

 実際に私は自分自身でライブラリを構築し、OpenHomeのシステムで、それらがもたらす素晴らしい快適性を享受してきた。今後もそれを捨て去るつもりはない。
 他のプラットフォームの価値を認め、実感しているからこそ、今までずっと音源管理の必要性と重要性に向き合い、実践の難しさを痛感してきたからこそ、今までにないRoonの魅力も分かるのである。
 素晴らしいプラットフォームは幾つもあり、Roonとは体験の質が違うのだから、一人のユーザーとして、それぞれ否定し合うことなく、両立・共存することを切に願っている。

 私はネットワークオーディオに大きな可能性とオーディオの未来を見出し、その意義と魅力を紹介してきた
 その意味で、まさに同じ志を共有する者として、Roonとこのような繋がりが得られたことは非常な喜びである。

 Roonに限らず、何に対しても無条件かつ全面的な礼賛をするつもりは毛頭ないが、胸を張って良いものを良いと言える姿勢はこれからも貫いていきたい。



Roon関連記事まとめ

【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】

【レビュー】 視た・聴いた・使った・紹介した機器のまとめ 【インプレッション】

よくある質問と検索ワードへの回答

スポンサーリンク


関連記事

【おしらせ】音展2014に参加します

 ユーザー代表? として、LUMIN製品について話すことになりました。  会場と時間帯は以

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】 Larry Coryell, Badi Assad NNN John Abercrombie / 3 Guitars

・アーティスト / アルバムタイトル Larry Coryell, Badi Assad NNN

記事を読む

ECLIPSE TD316SWMK2 いろんなタイトルとの組み合わせ②

0.1の壁 導入編 リファレンスBD10タイトルとの組み合わせ いろんなタイトルとの組み合わせ

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】続・理想のサーバーを考える

理想のサーバーとは?  前回の記事から約1年半が経ち、いわゆる「オーディオ用サーバー」が本

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】 Dan Arborise / Around in Circles

・アーティスト / アルバムタイトル Dan Arborise / Around in Circl

記事を読む

【Roon】Sound Galleries SGM 2015 Music Server 【Munich HIGH END 2016】

Sound Galleries SGM 2015 Music Server  「SGM 201

記事を読む

【レビュー】 視た・聴いた・使った・紹介した機器のまとめ 【インプレッション】

 せっかく書いたものがただ埋もれていくだけというのも勿体ないのでまとめ記事。  メーカー/ブランド

記事を読む

ポタ研の中のデジ研

ポータブルしないオーディオイベント「デジ研」、ポタ研と同時開催 - Phile-web  

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】iTunesのコントロールアプリ 『Remote』

 音楽を聴く際にいちいちPCと向き合いたくない。  要は、オーディオ部屋で椅子に座った瞬間、PCの

記事を読む

【音源管理の精髄】手を抜いたライブラリの成れの果て 【ネットワークオーディオTips】

 ディスクだろうと、ファイルだろうと、整理整頓しなければ滅茶苦茶になる。  というわけで、最短

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

月刊HiVi 2017年9月号から連載が始まりました

月刊HiVi 9月号 8/17発売 特集「有機ELテレビ読本2

【UHD BDレビュー】第15回『レヴェナント: 蘇えりし者』 米国盤

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/30初出の記事を更新・

【UHD BDレビュー】第14回『Sicario / ボーダーライン』 米国盤 【Dolby Atmos】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/21初出の記事を更新・

【UHD BDレビュー】第13回『ローン・サバイバー』 米国盤 【DTS:X】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/20初出の記事を更新・

【地元探訪・神様セカンドライフ編】元稲田神社/あぐりこ稲荷(羽後町杉宮)

神様セカンドライフ 66話「あぐりこ稲荷」  雄勝郡の稲荷オ

【UHD BDレビュー】第12回『チャッピー』 【Dolby Atmos】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/20初出の記事を更新・

【UHD BDレビュー】第11回『エクソダス:神と王』 米国盤

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/17初出の記事を更新・

【UHD BDレビュー】第10回『マン・オブ・スティール』 米国盤 【Dolby Atmos】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/16初出の記事を更新・

【UHD BDレビュー】第9回『インデペンデンス・デイ: リサージェンス』 米国盤 【Dolby Atmos】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/06初出の記事を更新・

【UHD BDレビュー】第8回『インデペンデンス・デイ』 【DTS:X】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/06初出の記事を更新・

【UHD BDレビュー】第7回『アメイジング・スパイダーマン2』 【Dolby Atmos】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/05初出の記事を更新・

【UHD BDレビュー】第6回『クリード チャンプを継ぐ男』

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/05初出の記事を更新・

【UHD BDレビュー】第5回『X-MEN: アポカリプス』 米国盤 【Dolby Atmos】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/04初出の記事を更新・

【ハイレゾ音源備忘録】結城アイラ / decade wind(NetAudio27付録) 【768kHz/32bit】

・アーティスト / アルバムタイトル / 曲タイトル 結

【UHD BDレビュー】第4回『パシフィック・リム』 【Dolby Atmos】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/10/07初出の記事を更新・

SOtM sMS-200でMinimServerとBubbleUPnP Serverが使えるようになった

【レビュー】SOtM sMS-200 外観・仕様編 【レビュー】SO

【UHD BDレビュー】第3回『キング・オブ・エジプト / GODS OF EGYPT』 米国盤 【DTS:X】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/07/31初出の記事を更新・

【UHD BDレビュー】第2回『デッドプール』 米国盤 【Dolby Atmos】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/07/31初出の記事を更新・

【UHD BDレビュー】第1回『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』 米国盤 【Dolby Atmos】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/07/28初出の記事を更新・

LUMINのプレーヤーがついにMQAに対応

LUMIN is NOW Roon Ready! そしてMQAとSpo

→もっと見る

PAGE TOP ↑