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【ネットワークオーディオ】 極限状況下でレスポンス最速のコントロールアプリは?

公開日: : 最終更新日:2014/01/04 PC・ネットワークオーディオ関連, オーディオ・ビジュアル全般 , , ,

【2013年11月19日更新・追記】



2012年の初頭、iPad2でもってネットワークオーディオのコントロールアプリの速度比較を行った。
その時既にアプリによって挙動や速度に差を感じていたのだが、実際に時間を測定することによって明確なデータが得られたのは非常に有意義だった。

その後、解像度が縦横2倍になったNew iPad(以下、iPad3)が発売。2048×1536という当時としては冗談のような高解像度を生かすため、ディスクを手元に残してある音源については徹底的にジャケットをスキャンして画像データを作り、1536×1536というRetinaディスプレイを最大限生かす解像度で音源にタグ付けしていった。
結果、私のライブラリは超高解像度のアルバムアートが輝き、「世界一美しいネットワークオーディオ環境」などと勝手に胸を張るほどになった。
(昨今のとどまるところを知らないタブレットの高解像度化のなか、表示解像度的には既に「世界一美しい」と言えなくなってしまったが……)
しかし、代償として失ったものがある。

『速度』である。
精々500×500の画像ならまだしも、数百枚のアルバムに片っ端から1536×1536の画像が埋め込まれた結果、コントロールアプリのレスポンスは著しく低下した。かつてはスムーズに流れていたChorusDSやSongBook Liteも、高解像度のアルバムアートを取得するために日夜悲鳴を上げているというのがまぎれもない現状だ。

もうそろそろ第5世代のiPadが発表になるだろうし、第4世代をスルーした私は間違いなく購入するだろう。
だからこそ、今この段階で、超高解像度のアルバムアート・ライブラリという、考えられる最も厳しい条件下でアプリたちがどのような挙動を示していたのか、記録に残そうと思う。



●検証環境
無線LANルーター:Buffalo WZR-HP-G450H
NAS:QNAP TS-119 firmware version 4.0.2
サーバーソフト:TwonkyServer version 6.0.39
レンダラー:MAJIK DS-I、foobar2000 Renderer(DiXiMで使用)
コントローラー:iPad3
iPad3、各コントロールアプリのバージョンは全て最新

※アプリは全てiPad用、「ChorusDS HD」は以下「ChorusDS」と表記



●検証方法(画面は例としてChorusDS)
※基本的に2012年2月の時と同じだが、当時からライブラリがだいぶ様変わりしているので一部変更。ちなみに、CelticとProgressive Rockに含まれるアルバムにタグ付けられたアルバムアートの解像度は全て1536×1536であり、これが「考えられる最も厳しい条件下での速度検証」たる所以である。



①アプリを起動(起動~レンダラーやサーバーを見つける時間も含む)
s_App再生画面 012
s_App再生画面 001
 
②TwonkyServerのナビゲーションツリーで『ジャンル/アルバム』を選択
s_App再生画面 002
 
 
③ジャンルで『Celtic』を選択
2013 05
 
 
④18枚のアルバムのアルバムアートが“全て表示された状態”で、リストの一番下のアルバムを選択
2013 01
 

※↓が“全ては表示されていない”状態である
2013 02
 
 
⑤アルバム内の全曲をプレイリストに入れ、再生
2013 03
 
 
⑥音が出たのを確認してプレイリストをクリア
2013 04
 
 
⑦『ジャンル/アルバム』まで戻り、今度は『Progressive Rock』を選択
s_App再生画面 003
 
 
⑧今度は65枚のアルバムアートが全て表示された状態で、リストの一番下のアルバムを選択
s_App再生画面 006
 
 
⑨アルバム内の全曲をプレイリストに入れ、再生
s_App再生画面 010
 
 
⑩音が出たのを確認してプレイリストをクリア
 プレイリストから曲が消え、音が止まったのを確認して終了

日常的に行っているコントロールアプリの操作というものを考えて、以上の手順を三回、その都度ホームボタン2回押しからアプリを終了させたうえで行う。
 
 
 
●この検証でわかること
速度!! なのだが、より詳細には以下の要素である。
・レスポンス――ボタンを押しても反応が遅ければ当然時間がかかる
・インターフェースの洗練度――指の運びが面倒だともちろん時間がかかる
・操作の簡潔さ――再生までの手順が多かったりするとやっぱり時間がかかる
・選曲時のアルバムアート表示の速さ――表示にもたつくとずいぶん時間がかかる
 
 
 
●この検証ではわからないこと
・インターフェースに表示される情報量
・リストのスクロールのなめらかさ
・再生時のアルバムアートの表示バリエーション
・アプリそれぞれの面白機能
・もっとこう微妙な感覚
 
この辺は個別詳細をご覧いただきたい。
 
 
 
●検証結果

『Chorus DS』
1回目:112.1秒
2回目:85.4秒
3回目:83.4秒
平均:93.6秒
フリーズ等無し

『SongBook Lite』
1回目:123.2秒
2回目:91.2秒
3回目:80.3秒
平均:98.2秒
フリーズ等無し

『SongBook’11 UPnP』
1回目:134.0秒
2回目:100.2秒
3回目:98.4秒
平均:110.9秒
フリーズ等なし
サーバーを見つけるまで30秒以上……

『Kinsky』
1回目:107.1秒
2回目:105.9秒
3回目:104.4秒
平均:105.8秒
フリーズ等無し

『DiXiM DMC』
参考値:209.6秒(この時点でまだ終了せず)
あまりにも重くて途中で放棄

『PlugPlayer』
1回目:148.8秒
2回目:138.7秒
3回目:131.0秒
平均:139.5秒
フリーズ等無し

『eLyric』
バージョンが変わり(2.0.9)操作不能に



また、『LUMIN App』の速度検証も行った。
アプリの仕様上まったく同じ条件での比較はできないが、「同じこと」すなわち、「CelticとProgressive Rockのアルバムアートを全部表示させてアルバムを再生させてプレイリストをクリアする×2セット」、を行って時間を計測した。その結果、

『LUMIN App』
1回目:40.9秒
2回目:45.9秒
3回目:35.9秒
平均:40.9秒
フリーズ等無し

となった。


【2013年11月19日更新・追記】


LUMIN AppがVersion 2.0に更新され、他のアプリ同様TwonkyServerの流儀でブラウズが出来るようになり、同じ条件で速度の検証が出来るようになったので、さっそく計測した数字を下に示す。

『LUMIN App』Version 2.0
1回目:30.7秒
2回目:27.6秒
3回目:24.3秒
平均:27.5秒

なんだこの数字は……たまげたなぁ……


 
1位:『LUMIN App』 27.5秒
2位:『ChorusDS』 93.6秒
3位:『SongBook Lite』 98.2秒
4位:『Kinsky』 105.8秒
5位:『SongBook’11 UPnP』 110.9秒
6位:『PlugPlayer』 139.5秒
計測放棄:『DiXiM DMC』
使用不能:『eLyric』

……という結果になった。
LUMIN Appの圧勝である。2位のChorusDSよりも遥かに遥かに格段に速い。なんだこりゃ。やはり初回起動時の「全アルバムの画像読み込み」が効いているのか。
アプリの検証では「操作感は今一歩」などと言ってしまったが、この圧倒的な速度ばかりは認めねばなるまい。 ←Version 2.0になり、操作感の不満も払拭された。今や隙なし死角なし。
それにしてもChorusDS以下、どのアプリも所要時間は以前の3倍以上。
LUMIN Appを除けば、なんだかんだ言ってChorusDSとSongBook Liteの二強は変わらない模様。
しかし重い。やはり重い。やはり圧倒的に重くなっている。1回目から2回目の過程で何かしらのキャッシュが効いているようだが、その程度ではどうしようもないくらいに重い。
ChorusDSでさえスクロールはガタガタ、レスポンスも明らかに悪化している。
これが美しいアルバムアートの代償である。
次なるiPad5でどれだけのスピードアップが成し遂げられるのか、LUMIN Appの圧倒的な速度に他のアプリがどれだけ追従するのか、見ものである。




ちなみに、2013年10月19日時点でライブラリに入っている606枚のアルバムのアートワークをすべて表示するのにかかる所要時間は、

LUMIN App:16.2秒(読み込み時間ゼロ、確認のためのスクロールにかかる時間のみ)
ChorusDS:298.6秒

……勝負あり!



ネットワークオーディオTipsまとめ

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