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RoonとLUMIN A1とAirPlayでRoon Readyの雰囲気を先取る

公開日: : 最終更新日:2017/01/20 LUMIN, PC・ネットワークオーディオ関連, Roon, オーディオ・ビジュアル全般

Roon Ready、Roon Server、Roon Core、Roon Remote


 LUMINはCESの時点でプレーヤーのRoon Ready対応を表明しているが、実装がいつになるかはまだわからない。

 ただし、Roonは非Roon Readyのネットワークオーディオプレーヤーに対してはAirPlayでデータを送ることができる。

 そしてAirPlayを使うことで、AirPlayだけに音質は担保されないにしても、USB DACと同一のユーザビリティが得られる

 すなわち現状でも、少なくともユーザビリティの点において、後のRoon Readyと同等の体験ができるのである。

 いずれLUMIN A1はRoon Readyになるわけだし、雰囲気を先取りしてみたい。



 さて、Roonは何も設定せずとも、どんな音源でも再生できてとりあえず音が出る。

 それこそPCの何もしていない音声出力からでも、352.8kHz/24bitやDSD256が鳴る。
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 Roon Remote(PC)の何もいじっていない音声出力からでも。
20160207roonlumin11


 「どんな音源でも再生できて音が出る」というこの安心感はAirPlayでも同様。

 ネットワークオーディオプレーヤーでAirPlayを使うためには「Setting」の「Audio」から。
 機器本体のスピーカーや直接繋がったUSB DACなどは「Connected」、ネットワークで繋がったプレーヤーは「Networked」という区分がなされているが、ユーザーがすることは変わらず、ただ「Enabele」を選択するだけ。個々の機器でPCMの上限はどうだとかDSDをどうするとかを設定する必要はあるが、それはまた別の話。
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 すると、AirPlayが出力先=Zoneとして使えるようになる。
 見てのとおり、AirPlayもZoneの一つとして振る舞い、音楽を聴く際に違う操作が求められることはない。
 しかもAirPlayはPrivate Zoneの扱いではないため、Roon Remoteからも自由にコントロールでき、使用するプロトコルと音質以外の操作感はますますRoon Readyに等しい。
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 ちなみに設定から「Add Network Device」を選ぶと、Roonと併用可能なHQPlayerが姿を現す。選択するとホストネームかIPアドレスの入力が求められる。
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「BETA」とあるが、Roon Readyプレーヤーの追加もこんな感じで行うのだろうか。Roonが存在を認識した時点で勝手に表示されてくれれば面倒がなくていいのだが。
 →その線で間違いないようだ。参考:Computer Audiophile フォーラムの投稿


 そして、AirPlayで再生する。

 AirPlayであっても、DXDだろうがDSDだろうがことごとく再生できる。音が出る。
 怒涛のシグナルチェイン。Low Qualityでもいいんだよ別に。だってAirPlayなんだから。
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 「細かいことは抜きにしてとにかく音が出る」というのはRoonの大きな美点である。Roon Readyプレーヤーに対してもこの美点は発揮されるはず。むしろそうでなかったらがっかりである。

 ちなみにLUMIN A1はDSD64までにしか対応しない。中身のWM8741の仕様的な問題から、これ以上の対応は無理だろう。
 ま、それはいい。DSDにどこまで対応するかなんてのは、ネットワークオーディオプレーヤーの本懐ではないからだ。
 ただ、DSD128やらDSD256やらが再生できないというのは単純に不便なことも確かだ。前述のRoonの美点はこういう点で嬉しい。
 もちろんこれはプレーヤーが対応しない音源の場合で、それ以外の音源は一切の変換がかからない環境で聴くだけだ。

 ネットワークオーディオプレーヤーをAirPlayで使うか、Roon Readyで使うかの違いは、それこそベースとなるプロトコルの違い――要は音質が担保されるかどうか、くらいのものだ。
 今回はRoon Readyの「雰囲気」を味わうべくAirPlayを使ったが、実際のRoon Readyとて「やること」は変わらない。
 Roonにおいては、USB DACでもAirPlayでもRoon Readyプレーヤーでも、音楽再生のユーザビリティは完全に同一なのである。


 Roon ReadyはRoonならではの優れたユーザビリティを、AirPlayとは異なり音質を担保したうえで、ネットワークオーディオプレーヤーでも実現することに意味がある。
 ユーザビリティそのものは既に出来上がっているものであり、ネットワークが絡むとはいえ、Roon ReadyはあくまでRoonの全体像の中で語られるべきものだ。

 Roonの本質にして本懐はあくまで強力無比なライブラリ機能と、それによって生まれる「音楽の海」という体験にある。
 この体験は本当に楽しい。面白い。多くの人に味わってもらいたいと願っている。
 そしてそのために、使えるプレーヤーは多いに越したことはない。

 いやはや、LUMINがRoon Readyに成る日が待ち遠しい。


→LUMINがRoon Readyになったような



Roon関連記事まとめ

【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】

【レビュー】 視た・聴いた・使った・紹介した機器のまとめ 【インプレッション】

よくある質問と検索ワードへの回答

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